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    冬のアレルギー
    かぜでもないのに、鼻がムズムズ。急に連発するくしゃみ、止まらない鼻水・・・。それはアレルギー性の症状化もしれません。春や秋だけではない、アレルギーが起こりやすいこれからの季節や環境について紹介します。


    アレルギーとは免疫機能の勘違い
    私たちの体には外敵から身を守るため、免疫の仕組みが備わっています。例えば細菌やウイルスなどの異物が体に入ってくると、免疫細胞はそれを体に害を及ぼす敵として感知。即座に武器(抗体)を作って攻撃し、病気を防いでくれます。
    ところが、花粉やホコリ、カビなど、通常それだけでは体に害のない異物にまで過剰に反応して攻撃することがあります。それによって体の組織が刺激を受けると、皮膚のかゆみやクシャミ、鼻水といったさまざまな症状が現れます。これが、アレルギー反応です。生まれつきアレルギー体質の人もいますが、免疫機能の勘違いから起こってしまう過剰反応のため、年齢や季節に関係なく誰にでも起こり得ます。


    身のまわりの アレルゲンは多種多様
    アレルギー反応を起こす物質をアレルゲンと呼びます。アレルゲンは食物や化学物質、金属、花粉、ハウスダスト(ホコリ、ダニのフンや死骸、カビ、ペットの毛・・・)などさまざま。食事や生活習慣、ストレス、体調不良などが引き金となることもあり、どんな物質に、いつ反応が起こるかは人によって異なります。また、春の代表的なアレルゲンと言えばスギやヒノキの花粉ですが、実は冬もアレルギー反応を起しやすい要素がたくさん存在します。寒暖差や夏の間に部屋にたまったカビ、ダニなど・・・。冬特有の環境からアレルギー発症につながるケースも多く、まずはその原因を知り、これからの季節に備えましょう。


    冬ならではの要因

    体に影響を与える寒暖差
    温度差によって自律神経のバランスが崩れ、鼻の粘膜にある毛細血管が刺激されてクシャミや鼻水などの症状が出るのが“寒暖差アレルギー”。
    血管運動性鼻炎とも呼ばれます。体感温度の差を小さくするため外ではしっかり防寒し、室内では脱着しやすい上着の活用を。また、体を温める食材や運動などで巡りをよくするのもおすすめ。

    冬のカビは結露の放置が原因
    冬に起こりがちな窓の表面や窓枠の結露はカビの温床。水滴は放置せずふき取り、キッチン、浴室、洗面所など水回りはこまめな換気を心掛けましょう。また、夏の冷房によってエアコンに結露が生じた後もカビが発生しやすくなります。秋に内部を掃除しないまま暖房を使うと室内にカビをまき散らすことになるので要注意。

    秋冬のハウスダスト 特にダニ対策をしっかり
    ハウスダストのなかでも、これからの季節に注意したいのがダニ。梅雨時から夏にかけて増えたダニのフンや死骸は、蓄積されて冬にハウスダストとなって舞い上がる危険が。一番繁殖しやすい布団は、天日干しや布団乾燥機の利用に加え、掃除機をかけるのが効果的。布製ソファも同様にハウスダスト対策には掃除機がおすすめです。

    冬もさまざまな花粉が飛散中
    冬は主にブタクサやイネ科の植物などの花粉が飛散します。また、スギ花粉は地域によって夏季を除くほぼ1年中、少量ながら飛散しているため冬も安心できません。予防対策は、とにかく花粉との接触を避けること。外出時にはマスクを着用し、帰宅時は家に入る前に上着や帽子を脱ぐなどして花粉を室内に持ち込まないことが大切です。
    免疫とは
    「免疫」とは「病気から逃れる」ために働く「自分たちの身体を守る力」
    です。空気中には見えないウイルス、ほこり、細菌、花粉がウヨウヨしていますが、それを吸い込んでもすぐに病気にならないのは、免疫力が備わっているからだと言えます。体内に細菌やウイルスなどの敵が侵入したとき、それらと自分自身が持っている細胞と区別し、戦うことで身体を守ってくれるのが「免疫」なのです。

    免疫力が下がると何が起きる?
    免疫力が低下すると、病原菌を攻撃する機能が弱まるので、当然病気にかかりやすくなり、また、直りにくくなります。1年の中でも特に、冬場は要注意。空気が乾燥する影響で、のどや鼻の粘膜が乾燥するため、ウイルスが増える原因がそろっています。身体は普段以上にウイルスや細菌と戦わなければなりません。
    また、加齢によって、免疫力は確実に低下します。免疫力は20歳前後でピークになり、その後は低下する一方。高齢になると免疫力の低下はさらに進み、それだけリスクが高まるので、高齢になればなるほど病気や感染症にかかりやすくなります。また、免疫トラブルは、低下ではなく「異常」によって引き起こされることもあります。
    異常をきたすと起こる病気
    ・花粉症
    ・喘息
    ・蕁麻疹
    ・膠原病
    ・膠原病類似疾患
    ・免疫不全症候群

    免疫力は自律神経に左右される
    自律神経系は内臓や血管など全身に分布し、呼吸、消化、循環、分泌などをコントロールしています。自律神経委は、興奮、緊張などをしているときに働く「交感神経」と、休息や睡眠など心がリラックスしているときに働く「副交感神経」の2つから成り立ち、私たちは無意識にふたつのバランスを取りながら生活していますが、このバランスが崩れると心身に変調をきたし始めます。これがいわゆる「自律神経失調症」です。体内の顆粒球とリンパ球の割合は、ほぼ6:4。しかしストレスや怒りで交感神経が優位になると顆粒球の割合がさらに大きくなります。リンパ球が減るとNK細胞が減ってしまいます。
    こうして免疫力の低下を招くのです。

    腸内環境が免疫力を決める
    小腸と大腸を合わせて「腸管」といいますが、ここは体内の免疫細胞の70%が集まっています。特に小腸には大量のリンパ球が存在し、ウイルスなどに反応して活性化すると血流にのって全身のリンパ球を活性化させ、腸に戻って、NK細胞も活性化させます。
    一方、大腸には小腸ほどの免疫細胞はありませんが、大量の腸内細菌が住んでいます。腸内細菌は身体にとって良い働きをする善玉菌、悪影響を及ぼす悪玉菌、どちらでもない日和見菌の3種類がいて、悪玉菌が善玉菌より増えると腸内に有毒物質が増え、様々な病気の引き金に。つまり、腸の中の善玉菌の数を増やし、悪玉菌より多い状態にすれば病気に強い身体になるということです。
    善玉菌は有害物質を中和するだけでなく、ビタミン類の合成、便秘解消、コレステロールの排出など、多様な働きをします。

    基礎代謝と免疫力はつながっている
    基礎代謝とは、私たちが生きていく上で欠かせない呼吸や体温調節に必要なエネルギー代謝のこと。免疫力を高めるとともに、基礎代謝を上げることも意識すると、良い効果を得られます。
    1日の消費エネルギーの70%は基礎代謝が占めています。基礎代謝が低い人は低体温の傾向があり、食べる量が多くないのに太りやすい、寝ても疲れが取れない、冷え性、風邪をひきやすいなどの症状が出やすい人が多いようです。
    体温が1度低くなると免疫力は30%低下すると言われていますが、基礎代謝も同様で体温が1度低くなると12~13%低下します。基礎代謝も免疫力と同様、20歳をピークにどんどん減少していきます。

    36.5度をキープ!免疫力は体温でわかる
    免疫力は身体の中心部の「体内温度」が37度以上のとき、最も活発に活動し、逆に36度未満でとても弱くなります。これを皮膚体温で考えると、免疫力強化には平熱が36.5度以上であることが必要です。
    逆に35.5度以下では免疫機能がうまく働かず、病気になりやすいと言えるでしょう。「体温が1度下がると免疫機能が30%下がる」という報告もあります。
    エアコン、偏った食事など低体温をまねく生活習慣を見直し、体温が下がらないようにすることが大切なのです。
    最も効果的な方法は、筋肉を増やすことです。身体が生み出す熱の30~40%は筋肉で作られており、筋肉量を増やせば平熱を上げることが可能です。肝機能を上げたり、湯船につかること、冷房に頼りすぎないことも低体温防止に役立ちます。