• HOME
  • >
  • 水分とは
  • 水分とは



    そもそも体内の水分とは何か?

    人間の体の約6割※を占める水は、栄養素の輸送や老廃物の排出、体温の維持・調節など、体内のさまざまな機能に関わっており、生命の維持には欠かせません。体内の水分量は一定に保たれていますが、水分が失われ体液が不足すると、口渇や嘔吐、倦怠感などの症状があらわれることがあります。体の働きを正常に保つためにも、水分を適切に摂取することが大切です。※成人男性の場合


    1.人間の体の約6割を占める水
    水は体の構成成分に占める比率が最も高く、成人男性の場合には体重の約60%を占めています。成人女性の場合は体脂肪が多いので、水の占める比率は約55%と成人男性よりも少なくなります。また、胎児期では80%以上、新生児・乳児期では70~75%、高齢者では50%と、水の占める比率は年齢によっても大きく変化します。

    2.水は栄養素や老廃物を運び、体温調節などに関わる
    (1)体温の維持・調節
    水は比熱が大きく、温まりにくくて冷めにくいという性質を持っています。人間は体に占める水の割合が大きいので、周囲の温度変化による影響を受けにくく、体温の維持に役立っています。また、水は蒸発熱が大きく、液体から気体に変わるときに必要な熱量も大きいので、汗が蒸発するときに効率的に熱が奪われ、体温をうまく調節することができるのです。
    (2)溶媒となる
    水はさまざまな物質を溶かすのにすぐれた溶媒です。体内では、細胞内液や細胞外液を構成し、生化学反応が起こりやすいように環境を整えています。
    (3)血液の流れの円滑化
    水は溶液の流動性に関わっている粘性が低く、体内の血液の流れを円滑にしています。




    1日に必要な水分量

    3.体に入る水と体から出る水
    私たちは毎日水分を摂取し、尿や汗などとして体外へ排出しています。健康な人の場合、体外に排出された分の水を補給することで、体内の水分量が一定に保たれるよう調節されています。1日に必要な水分量は、年齢や性別、個人差もありますが活動量が少ない成人男性の場合で約2,500mlです(図1)。一方、排出される水分は、尿や便として排出される量が最も多く、1日あたり約1,600mlです。そのほかに、呼吸や皮膚からの蒸発で約900mlの水分が排出されています。
    脱水の分類

    4.体液が不足した状態の「脱水」と、細胞外液が異常に増えた状態の「浮腫」
    体内の水分と電解質が失われ、体液が不足した状態を「脱水」といいます。脱水は、水と電解質の失われ方の違いによって、3つに分類されます(図2)。
    水分摂取の制限や大量の発汗で、体内の水分が大幅に減少した場合に起こる脱水を「高張性脱水(水欠乏性脱水)」といい、口の渇きや吐き気、嘔吐が生じることがあります。一方、下痢や嘔吐、発汗などで塩分(電解質)を失った場合に起こる脱水を「低張性脱水(Na欠乏性脱水)」といいます。体内の水分と電解質の両方を失った際に、水分だけを補給したり、電解質を含まない真水などを大量に飲んだ場合などに起こり、倦怠感や立ちくらみが生じることがあります。また、水分と電解質の両方を失うことで起こる脱水のことを、「等張性脱水(混合性脱水)」といいます。
    体内で水分が過剰になっている状態が続くと、細胞外液の水分量が異常に増え、「浮腫」が生じます。


    5.体液に含まれる電解質が細胞の正常な機能を支える
    体内の電解質は、体液の浸透圧の維持や神経伝達、筋肉の収縮と弛緩など、生命維持に不可欠な、重要な役割を担っています。
    電解質は、体を弱アルカリに保つ「酸塩基平衡」にも関わっています。体内では、栄養素の代謝や筋肉運動などにより、体液中に水素イオン(H+)を放出する酸がつくられますが、細胞が正常に機能するためには、体液の濃度(pH)を常に7.35~7.45の弱アルカリ性に維持する必要があります。電解質はこの酸を塩基で中和し余分な酸を体外へと排出するなどして、体液中のpHを一定に保ち、細胞の正常な機能を支えています。

    水は体のさまざまな役割を担っており、生命の維持に欠かせない存在です。水分と電解質を適切に補給することは、のどの渇きを潤すだけでなく、体の働きを維持し、健康に過ごすために重要なのです。